いよいよレース本番が3週間後に近づいてきました!楽しみにされている方も多いことと思います!
2026年のツアー・オブ・ジャパン(TOJ)を語る上で、絶対に外せないのが5月27日の「Astemo 大鹿ステージ」と、翌28日の「綿半 信州飯田ステージ」の連戦です。
これまでの飯田ステージは、前日に「休息日」や移動日を挟むことが多かったのですが、今年は違います。隣町での激闘から24時間経たぬうちに、あの激坂へ挑まなければならないのです。
今回は、この「南信州2連戦」がレース展開にどんな変化をもたらすのかを掘り下げます。
1. 大鹿の「全力疾走」が翌日に残すダメージ
前日の大鹿ステージで行われるのは、チームの全力を出し切る「チームタイムトライアル(TTT)」です。
この競技は、わずか数秒の差を争うため、選手たちは肺が焼けるような思いでペダルを回し続けます。平坦や緩やかな坂を時速50km以上で突き進むため、筋肉には乳酸が溜まり、精神的にも極限まで削られます。
このダメージを抱えたまま、翌朝には飯田の柿野沢という「壁」に立ち向かわなければなりません。朝起きた時の足の重さは、プロ選手であっても想像を絶するものがあるはずです。
2. 「回復力」が勝負の鍵を握る
連戦において、最も重要なのは「速さ」ではなく「回復力」です。
大鹿でのレースが終わった瞬間から、飯田ステージへの戦いは始まっています。 マッサージを受け、質の高い食事を摂り、どれだけ深く眠れるか。チームのスタッフたちも、選手の疲労を1%でも減らすために必死になります。
ここで回復に失敗した選手は、飯田の周回コースの序盤で力尽きてしまうかもしれません。逆に、連戦に強い「タフな選手」にとっては、周りが疲れている時こそが逆転のチャンスになります。
3. 飯田で生まれる「大逆転劇」の予感
大鹿ステージでついたタイム差を、飯田でどうひっくり返すか。これが2026年大会の最大の見どころです。
大鹿(タイムトライアル)が得意なチームがリードを守り切るのか。それとも、大鹿で少し遅れた「登りに強い選手」たちが、疲弊したライバルを飯田の激坂で一気に突き放すのか。
前日の疲れがあるからこそ、普段なら耐えられるはずの坂道で、思わぬ「脱落」や「独走」が生まれる可能性が高まります。2日目の飯田は、これまで以上にドラマチックで過酷なサバイバルレースになるでしょう。
当日はスタートラインに並ぶ選手たちの顔をよく見てみてください。
前日の大鹿で力走した疲れが見える選手もいれば、逆襲の炎を燃やしている選手もいるはずです。 「昨日の今日で、よくこの坂を登れるな…!」 そんな驚きを持って彼らの走りを見届けるとき、南信州2連戦という新しいTOJの魅力が、より深く皆さんに伝わるはずです。


