自転車レースを観ていると、チームのユニフォームとは違う「特別な色のジャージ」を着ている選手が数人いることに気づくはずです。
もちろんあれは、ただのお洒落ではありません。厳しい戦いの中で勝ち取ったその時点でのナンバーワンだけが着ることを許される、名誉ある「リーダージャージ」なんです。
今回は、TOJ(ツアー・オブ・ジャパン)で争われる4つの色の意味について、分かりやすくご紹介します。
1. 緑色「個人総合時間賞」—— 最も速い男の証
集団の中で最注目なのが、この「グリーンジャージ」です。
- 誰が着る?: 全ステージの合計タイムが最も短い選手(=現時点での1位)です。
- ここがポイント!: 自転車レースの「最終的な優勝者」は、最後にこのジャージを着ていた選手になります。つまり、この緑色の背中を追いかけて、すべての駆け引きが行われていると言っても過言ではありません。
2. 青色「ポイント賞」—— スピードスターの証
ゴール前の猛烈なスプリント(短距離全力疾走)や、コース途中のチェックポイントで上位に入った選手に与えられるのが「ブルージャージ」です。
- 誰が着る?: 順位に応じて加算される「ポイント」を最も多く稼いだ選手です。
- ここがポイント!: 山登りが苦手でも、圧倒的な「瞬発力」と「スピード」で勝負する選手たちが狙う賞です。ゴール後の順位だけでなく、途中の「中間スプリント」での熾烈な争いにも注目です。
3. 赤色「山岳賞」—— 登りの王者の証
飯田ステージのような過酷な登り坂で、誰よりも先に頂上を駆け抜けた選手に与えられるのが「レッドジャージ」です。
- 誰が着る?: コースに設定された「山岳ポイント(登りの頂上)」を上位で通過し、ポイントを稼いだ選手です。
- ここがポイント!: 重力に逆らい、軽やかに坂を登っていく「クライマー」と呼ばれる選手たちの勲章です。飯田名物の激坂「柿野沢」でこの赤いジャージが先頭を切る姿は、まさに圧巻です。
4. 白色「新人賞」—— 未来のスターの証
若手選手の中で、最も合計タイムが速い選手が着用するのが「ホワイトジャージ」です。
- 誰が着る?: 23歳以下の若手選手の中での総合1位です。
- ここがポイント!: これから世界へ羽ばたいていく、新世代の才能を応援するための賞です。「今は白ジャージだけど、将来は緑(総合優勝)を獲るかも!」そんな青田買いのような楽しみ方ができるのも魅力です。
ジャージの色を追いかけてみよう!
当日、飯田ステージの激坂を駆け上がってくる集団を眺める時は、ぜひこの「4色」を探してみてください。
「あ、今一番速いのはあの緑の人だ!」「赤いジャージが坂で仕掛けたぞ!」 色の意味が分かるだけで、今までただの集団に見えていたレースが、一気に「ドラマ」として見えてくるはずです。


